人の命に寄り添う!医師の仕事

私たちの健康を支えている医師。病気の治療・予防やリハビリテーションにあたる臨床医と基礎医学を研究する研究医、この2つに大きく分けられます。臨床医は、そこからさらに病院や診療所に勤める勤務医と医院や診療所を自分で経営する開業医に分かれます。開業医になるとレントゲン撮影や医薬品、医療機器の購入、看護師の確保といった診療以外の仕事も自分で行うため、毎日目まぐるしく過ぎていくことでしょう。一方の研究医も大学病院などで患者さんの治療をしながら研究活動を行うことも多く、仕事はかなりハードです。「人の役に立ちたい」「命を救いたい」といった強い意志がなければ続けられないでしょう。

医療技術や医学の知識は日々進歩しています。医師はそれを吸収する知的向上心や、現場に活かす応用力がなくてはいけません。また、いろいろな医療の専門スタッフに指示を与えてチームで治療にあたることもあるのでリーダーシップや協調性も重要ですし、不安に感じている患者さんや家族への気配り、ハードな仕事に耐えられるだけの体力も求められます。生半可な気持ちでは業務をこなすことはできません。

人の命を預かる責任感も求められる仕事。医師になるための道のりはそれ相応に厳しいものがあります。大学の医学部に進んで6年間学び、国家試験に合格してから臨床研修医として2年以上経験を積まなくてはいけません。医学部合格へのハードルはどこもかなり高く、本気で入学したいならそれだけの勉強量が必要になります。そのため、予備校などで自信をつけられるだけの勉強をして試験に臨む人が多いようです。例えば進学塾ビッグバンという医学部予備校では、月~土曜、9~22時の強制学習時間を設けています。きちんとした環境で勉強習慣を身につけ、医学部合格をめざしていきます。

医師国家試験では、基本的な診察能力に関する問題はもちろん倫理や患者さんの人権などに配慮した問題も出ます。ちなみに禁忌肢問題という医師として絶対にやってはいけないことに関する問題を基準以上ミスしてしまうと、それだけで不合格になってしまいます。また、授業料を考えてみると、私立大学の場合は大学によってかなりの差があります。どの大学に進むか、というのは医師をめざす上での大事なファーストステップです。