ペットを救うだけじゃない、幅広く活躍できる獣医師の仕事

みなさん動物は好きですか?家でペットを飼っていた・飼っているという人も少なくはないでしょう。そういう方はペットの病気や怪我を経験したことはないでしょうか?もしくは予防注射や去勢など。こういった時に獣医と接しているはずです。そこでは多くのペットが入院したり治療を待っていたりしたはずです。私の親戚にも獣医がいましたが、常にその家には色々な動物がいました。自宅のペットを連れて行くこともあれば、ペットなしで訪れてもいつも色んな動物を見たり触れたりできて、獣医師という仕事って素敵だなあなんて思ったものです。

獣医師の仕事は、別にこういったペットの治療だけではありません。動物園や水族館で働く獣医もいれば、畜産業で牛、馬、豚、鶏など家畜の診療や病気の予防、また食肉の安全性の検査に携わる獣医もいます。競馬関連施設にも獣医はいます。このように、臨床現場で働き動物の生活や生命を守っている獣医師とは対象に、厚生労働省や農林水産省で海外からやってくる食品・動物などの病原菌や毒物を国内に流出させないよう防止している国家公務員・地方公務員の獣医師もいます。獣医を目指す者のだいたいが最初はペット相手の動物病院を志望していますが、実際に様々な現場を経験しながら自分の進路を変えていく獣医も多いようです。それだけフィールドや可能性が高い仕事だと言えるのでしょう。

さて、憧れも多いですが、人間じゃないからって無資格で診療できるわけはありません。獣医師は国家資格になります。大学で6年勉強をして受験資格を得て、合格した者だけがなれるのです。まず、獣医を養成するための大学はこの国に16校しかありません。国立11校、私立5校ですから、医師になるよりも倍率は高いかもしれません(今は医学部受験もブームだと言いますが)。浪人しても、しっかりと獣医学部対策が出来てなければ夢の第一歩は開けてきません。有名な予備校の早稲田ゼミナールが主宰する医進塾という獣医学部を目指す予備校というのも存在しますので、万が一、浪人した場合でもこのような予備校に通い夢を追い続けることができます。

獣医というのは人間を相手にすることはありませんが、動物とはいえ生物を相手にします。そのため国家資格を取得し、獣医師として働くということは簡単なことではありません。しかし、この通りやりがいのある仕事であることは間違いありません。これから獣医師を目指す人には是非とも頑張って頂きたいものです。